50回目となる今回は「羽ばたく行動美人」をテーマに行われ、応募総数2803人の中から地方予選から選出された候補者14人が最終審査に臨み、愛知県名古屋市出身の会社員・市橋礼衣(のりえ) (23)さんがグランプリに輝いた。

同コンテストは、第1回が1950年に開催され、これまでに女優の山本富士子さんや藤原紀香さんらを輩出。
市橋さんは、受賞後のスピーチで「まだ夢の中にいるようで実感がわきません。このような素晴らしい賞をいただけて本当に光栄です。
今後はミス日本の発展に寄与していきたい。あきらめなければ、道は開くことを伝えたいです」と笑顔で語った。
市橋さんの夢は表現者になって舞台に立つこと。 市橋さんはダンス歴12年で 中学生の時から始めたというダンスの腕前は抜群なもので、
中学時代にはチアダンス。その後は、ヒップホップ、ジャズダンスで3度もダンスの世界大会に出場し、優勝経験もある。また。
米・フロリダ州で行われたダンスのクラブチーム世界大会に日本代表として出場し、70か国の中で世界一になった実績があり、DREAMS COME TRUEや東方神起のバックダンサーを務めたこともあるという。
最も尊敬する女性は山口百恵さんといい、将来の目標について「積み重ねてきたダンスのスキルだけではなく、演劇、歌と、自分の可能性があるところにすべて挑戦したい」と語った。
ヒップホップで世界一に輝くほどの実力の持ち主。しかし、プロの道へ進まず、会社員として仕事に打ち込む日々を送ってきたそうです。
昨年は「ミス・ユニバース」にも挑戦し、 愛知県で3位にとどまり、まだ可能性はあると考えて石川県大会にも出場し2位に入った。
市橋さんは「あと一歩届かない、自分に何が足りないんだろう、そんな悔しい思いともどかしさを感じていました。私にとってミスコンテストとは、雲をつかむような存在でした」と語り、「どうしてもあきらめきれない自分がいて、このミス日本コンテストを知り、挑戦しました。あきらめなければ道は開く、可能性はあることを、すべてのみなさんに発信していきたいと思っています」と熱く語った。
また、いつの間にかミスコンの醍醐味の世界に魅了されていたことも、今回の挑戦を決めた大きな理由だと語る。
今後については、「社会人として働いていましたが、どうしてもステージへの道を諦めきれない自分がいます。次へのステップを踏むために、積み重ねてきたダンスのスキルだけではなく、演劇、歌、可能性があるすべてに挑戦して輝いていきたい」とコメント。好きな歌手は、山口百恵で好きなタレントは壇蜜さんといい、「知的なトーク、ウィットに富んだ話の選択がすごく魅力的。彼女のように話しても美しい、たたずんでいても美しい、そんな女性になりたい」と語っていた。
今年は50回目という節目を迎えたこともあり、 92年度グランプリで女優の藤原紀香(46)がゲストとして出席し長年のミス日本への貢献に対する感謝状が贈られた。

紀香さんは「感謝状をいただけるなんて思っていなかったし、私が感謝を申し上げたい気持ちです。今の私がいるのはあれがきっかけでしたから」と語った。
「26年前に戻りました」
ミス日本をきっかけに芸能界入り。「美しい立ち居振る舞いや、礼儀作法など全てミス日本で学んだ。私が皆さまに感謝を言わなければいけないくらい」と笑顔で語った。
紀香さんは「私がミス日本で学んだことは、外見や内面の美を追求することだけではありません。女性が社会進出して世の中をよりよくしていく力になること。日本女性にはそれができると思います」と、ミス日本への思いを語りました。
会場で今年のグランプリの授賞式を見て、26年前の感動がよみがえり、思わず、ボロボロ泣いてしまったという紀香さん。「会場のライトが消えて、エントリーナンバーは……というアナウンスとドラムロールを同時に聞いた瞬間、当時に戻ってしまいました」。
紀香さんが出場したのは、 26年前。ミスコン挑戦は母親の応募がきっかけだったといい、 神戸の大学生のときいろいろな方の助けがあって、ここまで来られました」と語り、「でも、いざグランプリをとってからは、芸能界入りを両親に反対されてい。どうして(書類を)出したんだろう」と笑顔で当時を振り返った藤原さん。今後、チャレンジしたいことを聞かれると「仕事においては、歳はとっていきますが、まだまだ開発途中の女優だと思っていますので、いろいろなクリエイターのみなさんと会って、現場を通じて、人間として成長していきたい」と抱負を語った。 「ミス日本がいまの私を作ってくれました。私の方こそ、これまで支えてくださった皆さまに感謝状を差し上げたい気持ちです」と感謝の気持ちを述べました。
紀香さんがグランプリに出場した26年前の時の思い出としてあげたのは、特技の披露でダイアナ・ロスの「If we hold on together」を歌ったこと。「あんなに難しい歌をよく歌えたなと思います。歌詞は、人生にくじけそうになっても、人生を放り出してはいけない。努力すればきっと夢はかなう……という意味だったと思います。
「私はまだまだ開発途中の女優です。いろいろな現場で多くの人と出会って成長していきたい。そして、私の演じる役柄で一人でも多くのファンの方を元気づけたいと思っています。幸せをみんなにシェアして、みんなで喜び合いたい。社会がよりよくなるため、少しでも力になれたらと思います」今回、ミス日本に参加した方も、この経験はこの先の人生の糧になるはず。ミス日本を誇りにして、心にともった光をもっともっと大きな輝きにしてください。そして、その輝きで日本を元気にしてほしいです」と、新しいミス日本にエールを送りました。
夢に向かって努力して挑戦してきた紀香さん、2018グランプリを獲得した市橋礼衣さんの2人が、
今回のミス日本のテーマ「羽ばたく行動美人」にふさわしい、これからの人生の意気込みを熱く語ってくれた。